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『師匠シリーズの2』感想

2chオカルト板にて書き綴られてきた『師匠シリーズ』の作者、ウニ氏ご本人による二冊目の同人誌です。
「師匠シリーズ」で検索すれば、複数のまとめサイトでほぼ全ての作品を読めると思います。
主人公と、大学で出会ったオカルト道の「師匠」を中心としたホラー作品というのが基本路線ですが、
『なぞなぞ』という作品で特に顕著なように、胸が締め付けられるような青春ものでもあります。

もちろんホラーとしても非常に秀逸で、かつ斬新です。
『奇形』や『花』において顕著な作品における幽霊観は、ちょっと見たことのないようなもので、とても印象に残りました。
また、ホラーというと、「結局一番怖いのは人間」という方向に安易に走りがちですが、
本シリーズは人間の怖さも描きながら、同時に、人知を超えた怪奇の恐ろしさもないがしろにしていません。
なにより、オカルトにどっぷりと浸かりつつも所詮は人間であるものの、
向こう側を垣間見つつも決して渡れはしないものの、なんとも言えない切なさ、悲しさに胸を打たれます。
『ハト』『跳ぶ』『雨音』、そして『失踪』。
この『失踪』における師匠の台詞、
「こんな暗闇のどこが怖いんだ。目をつぶってみろ。 それがこの世で最も深い闇だ」は、
シリーズの根底を貫くとともに、一発で私を虜にしました。

と、ここまではシリーズ全体についての感想で、いよいよ表題にあるとおり、
『師匠シリーズの2』についての感想に移ろうと思うのですが――実はあんまり、言えることがないんですよね(笑)。
いやもう、語りたくて語りたくて仕方ないんですが、ネタバレしてしまうと
せっかくのおもしろさが著しく損なわれるものが多いので、まだ発表から二週間と経っていない今は、自重しておきます。
なので各作品についての、本当にさらっとした所感だけを以下に。

・『連想Ⅰ』
三部作の一つ目とのこと。初っ端のこれで、早くも半年後が楽しみになりました(笑)。
純粋なホラーテイストの作品で、師匠シリーズならではの、さらに文章媒体ならではの怖さがある秀作だと思いました。

・『趣味の話』
シリーズのファンなら誰もが気になっているであろう核心に、いよいよ迫っていく予感がある作品です。
読み物としての構成では、シリーズ全作通しても最も完成度が高いかもしれません。
読者サービス満点の愉快で軽快な前半から、後半は一転して……と緩急の振り幅が実に見事です。
『連想Ⅰ』とともに、次作が待ち遠しくなって仕方ないお話でした。

・『麻雀 2(セルフパロディ)』
完全なコメディですね。麻雀はほとんどわからないのですが、それでもおもしろく読めました。
ここにきて少女体型であることが判明した、不思議ちゃん黒い歩くさん萌え!(笑)

・『桜雨』
青春ものとしての側面が大きく打ち出された一作です。
悲しくも美しく、切なく、そしてシリーズに親しんだものとしてはほろ苦くもある、素敵な作品でした。
冒頭、主人公が京介さんに行っていた悪戯に笑いました。京介さんの意外に(?)乙女な反応も微笑ましかったです。


以上、この感想を読んで興味を持たれた方は、ぜひまとめサイトで過去作を読んでみて下さい。
そして、気に入られたならぜひ手に取ってみてください!
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もっともっと多くの人に読んでもらいたい作品であり、もっともっと評価されるべき作品だと思います。

テーマ : 小説
ジャンル : アダルト

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